TIPS    その後 2 




「みぃ〜♪もういいのですよ」
「・・・・はぁ・・・。やっと終わりか・・・」

あの後、俺は罰ゲームとして梨花ちゃんにたっぷりと・・・・。 ・・・あえて伏せておこう。
まず梨花ちゃん、そして沙都子の罰ゲームを受けた。何故個別に別けるのかと反論もしたが、もちろん通じるわけがない。

「私からの罰ゲームは・・これですわーっ!!」

じゃじゃーん とでも効果音をつけるべきか。いつからセットしていたのか、用意されていた布を取ってそれを俺に見せた。
「・・?別に何もないようだが・・?」
「圭一さんにはこの一本道を通ってもらいますわ。私の罰ゲームはそれだけですことよ」
「そんなのでいいのかよ。それに・・罰ゲームでもないような気がするんだが・・・ ・・・・・・まてよ・・」

俺が今から通るところは何の変哲もない一本道だ。
ここを通ればOKとのことだが・・・。

「・・・沙都子。・・お前・・」
「・・・ノーコメントですわ。」

「・・・・・。」


何とも嫌な罰ゲームである。分かっていてトラップだらけの道を通れだと?
ふざけるなと言ってやりたいが、罰ゲームなので逆らうことはできない。 俺はおとなしく従った。
「・・・この一歩を踏み出すのにもかなり勇気がいるぞ・・。・・・ええい!どうにでもなれっ!」











ちゅど〜〜ん








「はぁ・・はぁ・・・・やった・・俺は・・やったぞ・・!!! はぁ・・はぁ・・・」
「見事なひっかかりようでしたわ〜!私は楽しかったですわ〜」
「畜生・・・これが罰ゲームじゃなければ即デコピンの刑なんだが・・幸い、ここにはレナもいないしな・・だがこれは罰ゲームだ・・耐えろ・・俺・・」
「お疲れ様なのです。」
「もう罰ゲームはごめんだな。じゃ、鬼を決めてもう一度鬼ごっこといくか?」
「何を言っているのですか。 まだ ボクが  残って  いる    ですよ。  にぱ〜☆
「・・ちょっとまて。梨花ちゃんの罰ゲームはもうやっただろ?」
「圭一は眼を使ってしまったのです☆だからもう一度罰ゲームを受けるのですよ。にぱ〜☆」
「あ・・あれは梨花ちゃん達を救出するために・・・」
「使った事に変わりはないのですよ。さぁ、こっちへ来るのです圭一。」


「・・・・何をする気だ。・・・言っておくが俺にそんな」

「こっちへ来るのです圭一」
「・・・俺にそんな」
「こっちへ来るのです圭一」
「・・・・・」

こっちへ来るのですと言っている梨花ちゃんがいる場所には言いたくもないが様々なグッズがとりそろえてあった。
・・どこからそんな物出したとかどうやって手に入れたとか色々ツッコミたいところはあるが・・・。


「・・・これは・・・逃げるが勝ちだ!!」
「あ!!!逃げたらさらにひどくなるのですよ〜・・・にぱ〜☆
「ひぃぃぃ!!冗談じゃない!!休息も兼ねて・・なんて言っていたが・・休息どころじゃねぇぞ!?」
「沙都子も手伝うのです・・・圭一を捕まえるのですーっ!」
「おまかせあそばせっ! それ!」

「グボッ!?」

カラン カラン

「タ・・タライ・・!?どっから落ちてきたんだよ!? ・・ってうわっ!!」

今度は足にワイヤーが引っかかっていた。重力に逆らえるはずもなく、なすすべもなく転んだ俺。
転んだ拍子にさっき通ってきた沙都子特製の一本道に足を踏み入れてしまった。
「一歩でも動けば何が起こるかわからないのです〜♪さあてさて、もう諦めがつきましたか?」
「く・・来るな・・!」
「にぱ〜☆」

「ひっ・・!!」








「ぎゃあああああああああ!!!!!」



雛見沢に俺の断末魔の叫びその2が響いたのはそのすぐ後である・・・。






「クスクス。面白い子達ね。」
「ハハ・・・。」












「あら。もうこんな時間だわ。次郎さん、そろそろ行きましょうか。」
「おや・・本当だ。じゃあ、僕達は用事があるんで、失礼するよ。またね。」
「さようなら・・俺達もそろそろ帰るか・・?」
「私はもう帰らせていただきますわ。お母様と買い物に一緒に行く約束をしていますし・・。」
「では、ボク達も帰りますか。楽しかったのですよ。沙都子。」
「ええ。また明日・・そうですわね。かくれんぼでもしましょう!今度は近所の子供たちも呼んで来ますわ。それではさようなら!」
「またな。今度は叩きのめしてやるからな!」
「返り討ちですわ!」
「みぃ。二人とも仲がいいのです☆」

「さて、俺達も帰るか。」
「今日はたくさん遊んだのです。楽しかったのですよ。」
「ああ。 俺もだよ。 ・・沙都子の顔も見れたしな。」
「今度悟史にもあってみればいいのです。圭一は会ったことがないのでしょう?」
「そうだな。今度悟史にもあいさつしとくかぁ。」
「お家へレッツゴーなのです☆」






































「にーにー!?どこにいますのー!?にーにー!」

























「むぅ〜・・沙都子ー・・・」
「あぅあぅ・・ボクの出番はないのですか?」





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